庭園研修と京都の庭めぐり

所属しているガーデンサービス研究会の研修で京都に行ってきました。                   研修では京都迎賓館等たくさんの素晴らしい庭を作庭されている造園家井上剛宏先生のお話しを聞かせて頂きました。庭に対する思い、考え方、姿勢、伝統的技法等たくさんのことを学ぶことが出来、大きな刺激を受けました。今後の仕事に大いに役立てていきたいと思います。上の写真は先生作庭された梅小路公園の朱雀の庭です。



せっかくの機会だったので研究会のメンバー数人と京都のお庭めぐりをしてきました。


こちらは大徳寺龍源寺の竜吟庭。一面が苔に覆われ、三尊石(中央の高い石を中心として両脇に低い石を配し不等辺三角形ができるように据えた石組で釈迦三尊、阿弥陀三尊などのように仏像の三尊形式にたとえてこの名前がついている)からなる枯山水式庭園。苔の起伏が美しく、三尊石と周りの他の平たい石とのバランスが絶妙な間を生み出し、見る人の心を奪います。


同じく大徳寺の黄梅院山門の紅葉。ここには千利休が作った直中庭という素晴らしい池泉式枯山水庭園があるのですが撮影禁止のため写真が撮れず残念。雨上がりだったので日ざしと水滴が庭をより美しく演出してくれ、心癒されました。


天龍寺庭園。曹源池と名づけられた池を中心に色とりどりの紅葉が美しく。後方に望む嵐山を遠景として作庭されています。平日にも拘わらずたくさんの人であふれかえっていましたが、庭には人を感じさせない静けさが漂っていました。今年の5月にもここを訪れましたが、新緑の力強い美しさとは違った気品高い美しさを感じました。


嵐山の穴場的なお寺祇王寺。天龍寺に比べ訪れる人も少なかったのですが、竹林と楓に囲まれた草庵に趣を感じました。一面に広がる苔に落ちた落葉とのコントラストは見事な美しさでした。


最後に訪れたのが枯山水庭園の傑作竜安寺。白砂と石、石の足元のわずかな土盛りと苔だけで構成された実に簡素な庭。この空間には言葉では表現できないなんとも言えない緊張感が漂っていて凛とした気持ちになりました。



家族とともには何度も京都に訪れていますが、研究会のメンバーとともに庭めぐりをして違った視点で庭を見ることができ、大いに勉強になりました。来年も京都での研修があればいいなと思います。



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